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CLANNAD(簡易レビュー)
2008.06.19 UPDATE
☻ 『CLANNAD』
[視聴局]…TBS / [視聴開始]…2007年10月6日 / [放送話数]…22話+1話(番外編)| [作画] | ★★★★★★★★★…(注)キャラデザ・背景共に原作の雰囲気を良く捉えていた |
|---|---|
| [動画] | ★★★★★★★★★…(注)このまま劇場版にしても申し分ない出来 |
| [ストーリー] | ★★★★★★★☆☆…(注)マイナス点は原作経験者としての我が侭 |
| [面白さ] | ★★★★★★★★★…(注)静動を的確に使い分け視聴者を飽きさせない工夫が逸脱 |
| [総合評価] | ★★★★★★★★☆…(注)マイナス点はサブヒロインのストーリーが描かれなかった点(それだけ) |
『AIR』『Kanon』に引き続き、KEYブランドの京アニ製アニメ第3弾。PCゲームでは名作『AIR』から数年の長い間を開けて発売されました。『AIR』とは違い、普通の生活の中での「家族愛」に焦点を当てているのが本作らしく、KEYブランドながら18禁版は制作されておりません。一見、普通の美少女ゲームかと思いつつプレイしてみると実はそうではなく。前半部分の学園生活が終了すると、そこから物語が進み、とあるキャラクターとの結婚後の生活がスタートするという、かなり興味深い仕様となっています。ゲームというよりはドラマシミュレーションといった感じでしょうね…。
今回のアニメ版『CLANNAD』は、その様な中で、前半部分の学園生活が中心に描かれていました。ただ、…これは私の勝手な想像ではあるのですが…どうやら途中で予定していた放送期間が短縮されてしまったようで、最初の頃の伊吹風子のストーリーが後半の古河渚のストーリーに繋がっていない点が、露呈してしまっていると思います。また、最初の頃は原作通りに話を進めていたため、後半の中心人物である古河渚以外の女性キャラクターが主人公に持っていた好意、ぶちあけて書くと"フラグ"の整合性が取れなくなっていると思うのです。その結果、ある時点でそれらのフラグが一気にへし折られる形となり、第18話の、確かBパートだったかとおもいますが、あの様なやっつけ仕事気味な脚本が書かれる結果に繋がっていると思うわけです。
ちょっと話が逸れますが、原作には攻略可能(専用ストーリーが存在するという意味)なキャラクターとして、メインヒロインの古河渚以外に、藤林杏・藤林椋・伊吹風子・坂上智代・一ノ瀬ことみ・宮沢有紀寧などのキャラクターがいます。特に今名前を羅列したキャラクターは、サブヒロインという存在で、メインヒロインほどではないにしろ、それなりのボリュームのストーリーがゲームでは存在していました。しかしながら、この中で、アニメ版においてもきちんとそのストーリーが描かれていたのは、伊吹風子の1人だけでした。第2話あたりから2007年度第3期いっぱい放送していたのがちょうどこのストーリーとなります。全体を通して見ても、この伊吹風子に費やされた話数というのはとても多いわけですが、何故この様な編集(脚本)形態を取ったのか原作経験者の私ですら、いまいち読みにくい内容となっています。まぁ、結果としてみればそれでも楽しかったわけですから、良かったといえば良かったわけですが。…ただ、原作経験者としては他のキャラクターのストーリーも同じ京アニ製アニメとして見てみたかったので、その点「ストーリー」の項目の点数から引かせていただいております。ま、多分に原作経験者の我が侭なんですけどね(苦笑)
その他、作画・動画・面白さの点については、もう、申し分ない出来だったと思います。特に動画面においては、テレビアニメーションとしても最高得点を付けることはないだろうなと思っていたので、かなり驚きながら上記の点数を付けさせていただいております。古河渚の空想という位置付けで描かれていた、あの独特なシーン。既に終わってしまった世界の中で何かをしようとしている少女とそのロボットのお話のことです。特にあのシーンでのアニメーションの滑らかさには、多くの視聴者の方が驚かれたことと思います。一部では「ぬるぬるアニメーション」なんて呼ばれてもいるわけですが(苦笑)、よくテレビアニメーションであれだけ力を入れることができたなと、とても感心しました。劇場用アニメーションとしても充分通用する出来です。また、作画面や面白さの点についても、とてもよく原作を理解して制作に当たっていることがひしひしと伝わってきて、原作経験者としても、また一アニメ視聴者としても、感謝感激雨あられという感じでした。もう、こんな砕けた表現を使いたくなってしまうほどに、高い次元で纏まっていた良い作品だったわけです。
ちなみに、どうやら『CLANNAD』のAfterStoryなるものの制作が決定しているようです。本来ならば第23話が放送されるはずだった、特別編放送の後に、予告されていましたよね。噂に聞くところによると、今現在の京アニさんは制作予定のアニメでスケジュールがパンパンだそうなので、一体いつになるのかいまいち見当もつかないわけではありますが、本当に素直に楽しみです。





